かつての日本では、「夫が働き、妻が家庭を守る」という役割分担が一般的でした。しかし、現代では共働き世帯が全体の6割以上を占め、「共働き・共家事・共育児」がスタンダードな時代になっています。 この変化に伴い、結婚相手に求められる条件や価値観も大きく変わってきました。
では、共働き・共家事・共育児を前提とした時代において、どのように理想の結婚相手を見つけ、選び、決断していけばいいのでしょうか? 結婚相談所の婚活コンサルタントの立場から、具体的なポイントをお伝えします。
理想像を「共に作る未来」から逆算して考える
まず重要なのは、「理想の結婚相手」像を見直すことです。
- 高年収
- 高学歴
- 容姿
これらの条件ももちろん無視できませんが、共働き・共家事・共育児が前提となる今、もっと大切なのは
「パートナーシップを築く力」です。
未来の共同作業をイメージできる人を選ぶ
具体的には、
- お互いに支え合う姿勢があるか
- 家事・育児を「手伝う」ではなく「一緒に担う」意識があるか
- 話し合いや役割分担ができるか
こうした視点で相手を見極めることが、幸せな結婚生活への第一歩です。
探し方のコツは「価値観の近さ」を重視すること
共働き夫婦にとって、時間の使い方・お金の使い方・家事育児への考え方は生活の土台になります。 結婚相手探しでは「価値観が近い人」を意識的に選びましょう。
生活スタイルをすり合わせられる相手を探す
たとえば、
- 平日は仕事、週末は家族との時間を大切にしたい
- 家事は役割分担して平等にやりたい
- 育児は夫婦で協力していきたい
こうした考えに共感してくれる相手を探すことが重要です。
ポイント:価値観の柔軟なすり合わせができるか
最初からすべて価値観が一致している人はいません。 しかし、「価値観のすり合わせを一緒にできる柔軟性」を持つ人なら、結婚後も安心して歩めます。
決め方は「一緒に問題解決できるか」で判断する
どんなに価値観が近くても、結婚生活では必ず問題が起こります。 そんなとき、相手と一緒に「問題解決」できるかどうかが重要です。
小さなトラブル時の対応をチェック
結婚前に意識して観察すべきポイントは、
- 小さなトラブルにどう対応するか
- 話し合いで折り合いをつけられるか
- 感情だけでぶつからず、冷静に考えられるか
「問題が起きたときこそ、その人の本質が見える」と心得て、慎重に見極めましょう。
婚活で「共に支え合える人」を見極めるためのチェックリスト
ここからは、共働き・共家事・共育児を見据えた婚活において、実際に役立つ「パートナー選びのチェックリスト」をご紹介します。
1. 日常生活をイメージできるか?
一緒にスーパーに買い物に行ったとき、家事を分担するとき、子どもの送り迎えをするシーンなどを具体的にイメージできるか確認しましょう。
2. 問題が起きたとき、どのように対処するか?
意見が食い違ったときに、お互い冷静に話し合いができるか?感情的にならずに協力できるかを見極めましょう。
3. 仕事と家庭のバランス感覚はどうか?
共働き生活では、仕事だけでなく家庭をどう支えるかのバランス感覚も重要です。どちらか一方に負担が偏らない意識があるか、確認しておきましょう。
4. ライフイベントへの価値観は一致しているか?
将来、子どもを望むか、家の購入を考えているか、転勤への考え方など、ライフプランに対する方向性が合っているかも重要なチェックポイントです。
結婚相手選びに「妥協」と「譲歩」を上手に使う
婚活において、すべて理想通りの相手を求め続けるのは現実的ではありません。特に共働き・共家事・共育児が前提となる今、柔軟な考え方がますます重要になっています。
妥協すべきポイント、譲れないポイントを明確に
たとえば、「年収」「住まい」「外見」など、ある程度妥協できる部分もあれば、「家事や育児への協力意識」「将来への価値観」など、絶対に譲れない軸もあります。
理想は「100点満点の相手」ではなく「一緒に成長できる相手」
結婚生活は日々の小さな積み重ねです。完璧な相手を探すのではなく、お互いに成長し合える関係を築ける人と出会うことが、共働き時代の幸せな結婚への近道です。
共働き・共家事時代に結婚相談所を活用するメリット
共働き・共家事・共育児が前提となる今、結婚相手を見つける方法にも変化が求められています。忙しい中で効率的に理想のパートナーと出会うには、結婚相談所の活用が非常に効果的です。
1. 時間を無駄にしない出会いができる
仕事に追われる日々の中で、自然な出会いを待つのは非効率になりがちです。結婚相談所では、あらかじめ結婚意欲の高い人だけが登録しているため、時間を無駄にせず、結婚を真剣に考えている相手と出会うことができます。
2. ライフスタイルや価値観を事前に確認できる
共働き、家事・育児の分担に対する考え方など、重要な価値観をプロフィールや事前のヒアリングで確認できるため、交際後のミスマッチを防ぐことができます。
3. カウンセラーのサポートで不安を解消できる
結婚相談所では、専任カウンセラーが間に入ってサポートしてくれるため、交際中の不安や迷いも相談しやすくなります。特に、共働き婚においては、お互いのキャリアや生活リズムを尊重し合うことが重要なため、プロのアドバイスは心強い味方になります。
4. 成婚後を見据えたアドバイスが受けられる
単なるマッチングだけでなく、結婚後のライフプランまで視野に入れたサポートが受けられるため、共働き・共家事・共育児という長期的な課題にも対応しやすくなります。
時代に合わせた「新しい婚活スタイル」として、結婚相談所を賢く利用することが、未来の幸せをつかむ近道となります。

共働き世帯は年々増加しており、総務省統計局の調査によると現在では6割以上を占めています。出典:総務省統計局 国勢調査(2020年)
共育児の重要性は厚生労働省の白書でも指摘されています。出典:少子化社会対策白書