婚活の現場で本当に効くのは「面白く話す力」よりも、相手に気持ちよく喋ってもらう設計です。本記事は、お見合い/仮交際/真剣交際の3フェーズで使える“実戦テク”をkotopuro流に整理しました。
第1章:お見合い編 “軽い自己開示”で距離を一気に縮める
1-1. 返報性を起動させる「失敗メモ」
- 難しい挨拶よりも軽い自己開示
➡ご挨拶、自己紹介をしたら、お礼から始めることに決めておく。
次に、「緊張しています」「昨日から何話そうか考えると、かえって眠れなくなりました」など、素直に自分の状態を伝えるといいです。
「今日は○○についてお話したいです」や「○○についてお聞きできるとうれしいなぁと思っています」なども好印象です。 - 重い話は避け、可愛い自虐に留める(ルックス自虐はNG)
➡自分のルックスについて自虐されるとお相手は返答に困ります。ここでの可愛い自虐は、「電車に乗り間違えた」とか「予定よりもかなり早く到着してしまった」など。
1-2. 初対面は「相手の話が主役」
- ・人は自分の話が一番好き。自分の売り込みは後回し。
- ➡人は自分の得意なことはいくらでも話せます。また自分に興味を持ってくれていると嬉しくなります。丁寧にお相手の話すことに耳を傾ける姿勢が大事です。
- “熱量スイッチ”探し:髪型・持ち物・写真・趣味など“こだわり”に触れる質問。
- ➡「女性のどこを褒めるといいかわからない」という人は、まずは持ちもの(バッグや服装、アクセサリー)を褒めましょう。いきなり顔や体型を褒めると引かれてしまうことがあります。

お見合いのお断りで多いのは、「自分の話ばかりされて、私に興味がなさそう」です
1-3. 聞き方の極意(特に男性へ)
- 沈黙OK:「間」を怖がらない。
➡あなたと一緒にいるだけで楽しい、心地よいと思っています。ということが伝わるといいですね。真顔で考え込むのは機嫌が悪そうに見えるので気をつけましょう。 - 相槌は相手のテンションに同期(上がれば上げる/落ち着けば落とす)
➡相手の声のトーンが上がれば自分も上げる。話すスピードがゆっくりになれば自分もゆっくり話すこと。 - 展開・解決を急がない:アドバイス封印→感情に寄り添う。
➡助言や解決策を欲しがっていません。それより、その時の女性の感情を受けとめることが重要です。

女性が求めているのは、アドバイスや解決策の提示ではありません。
“助言より共感”。まずは『それ大変でしたね』が正解です。
第2章:仮交際編——“埋もれない”自己紹介の作り方
2-1. ミニメリットを添える
覚えてもらえる人は「得=メリット」を一つ置いていきます。
- ○○地域のカフェならおまかせ➡お店選びに強い。いろんなところに連れて行ってくれそう・・・って思ってもらえる。
- 食器洗い担当OK➡結婚後の生活イメージに直結。
- 出張・旅行の店予約が得意➡→デート設計がスムーズ。
2-2. 「優しいだけ」で終わらせない言語化
- ライトに好意のベクトルを示す:「一緒にいると楽しい」「またご一緒したいです」。
- 曖昧さを減らし、次の一歩を提案。誘いたいけど、断られたらどうしよう?って思う女子の気持ちを理解

「いい人」で終わる人は、気持ちを言葉にしていないだけかも・・・
第3章:真剣交際編——“ワクチンワード”で本音を伝える
3-1. 言いづらい話題は予告してから
本音トークのスイッチは前置き=ワクチンワードを利用するとスムーズに話せます。

「少し聞きづらいことかもしれません。もし嫌な気持ちになったら遠慮なく言ってくださいね。その上で…」と言われたら、聞く体制ができるからね・・・
- 相手に心の準備ができ、対話の安全性が上がる。
- 空気を読み合うだけでは進展しない。“衝突ではなく対話”の設計を。
デートの前日までに、「今度会った時に、○○についての話をしたい」というLINEを送っておくのも、話題にはいりやすいです。
3-2. テーマ例
結婚相談所での交際のデートは、「ただ楽しかった」「ただ美味しかった」で終わるデートをしてはいけません。
お互いの時間は有効なので、1回1回のデートを大切に、自分の将来像とお相手の将来像が、同じ方向に向かって進んでいけるのかを、様々なことから確認しましょう。
- 金銭観・家事分担・仕事観・子ども・親との関わり方 等。
kotopuroでは、仮交際中にチェックすべき項目が57個あります。
一つ一つを具体的に細分化して作成してリスト化していますので、どんなことを話すべきか、どこまで理解しあえているのかが、一目でわかります。
第4章:明日から使えるトレーニング
- 1分間“話さない”訓練:相手の話に全集中し、被せない。
- 失敗メモ3つ:可愛い自虐をストック。
- ミニメリット1つ:自分と知り合う“得”を一言に。
- ワクチンワードの型:「少し聞きづらいかも…」を定型化。
まとめ:選ばれる人は「相手を主役」にできる人
軽い自己開示で扉を開き、沈黙を恐れず、相槌は相手に同期。仮交際ではミニメリットで記憶に残り、真剣交際ではワクチンワードで本音を丁寧に。“また会いたい人”になれます。
テンプレ&例文集
◆軽い自己開示(お見合い冒頭)
- 「実はさっき電車を1本乗り間違えて、ちょっと焦りました(笑)」
- 「緊張すると早口になるタイプで…ゆっくり話せるよう頑張ります。」
◆熱量スイッチを押す質問
- 「プロフィールのお写真、山の景色が素敵でした。どの山でしたか?」
- 「その時計、こだわりありそうですね。選んだポイントは?」
◆共感の相槌
- 「それは大変でしたね」「わかります」「嬉しいですね、それ」
◆ミニメリット自己紹介(仮交際)
- 「○○地域のカフェなら任せてください。だいたい制覇してます」
- 「家事は食器洗い担当でもOK。手が荒れないコツ知ってます」
◆好意のベクトを言語化
- 「一緒にいると落ち着きます。よかったら次は〇〇に行きませんか?」
◆ワクチンワード(真剣交際)
- 「少し踏み込んだ話をしても大丈夫ですか?もし嫌ならすぐ止めますね。」
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参考文献(外部リンク)
- 相川 充(1983) 魅力と返報性に及ぼす自己開示の効果(心理学研究 54(3), 200-203, J-STAGE/PDFあり)
- 出口 拓彦・吉田 俊和(2004) 自己開示の内面性が対人魅力に及ぼす影響(大阪大学リポジトリ/PDF)
- 安藤 清志(年不詳) 対人関係における自己開示の機能(東京女子大学リポジトリ/PDF)
- 大阪産業大学(研究紀要) 自己開示に関する基礎的研究(1)(自己開示の定義・歴史・深さなどを整理/PDF)
- 徳永 弘子・西岡 菜月(2021) 自己開示の内面性と内容評価の分類に基づく返報の効用 ― 高齢女性による初対面会話を対象に ―(人工知能学会 SIG-SLUD 技術報告/抄録・書誌:CiNii)